個人でもできる貿易

 海外のお洒落な雑貨を仕入れて販売してみたい、世界中の珍しくて美味しいお茶を日本に紹介してみたい、などという気持ちから貿易の世界に興味を持つ人は少なくありません。一見、個人で貿易というとハードルがいくつもあって難しそうですが、実はできます。現代はスマホ一つで世界中のショップと繋がりが持てる時代なので、小さく貿易を始めることは個人でも十分可能なことです。

 まずは、何を扱いたいのか?を決めることです。売れそうなものよりも、自分が好きで愛着が持てるものを選べば、調べたり問い合わせをしたりといった諸々の作業も苦になりません。そういう情熱をいかに持続させるか、も貿易の鍵の一つです。

 そして海外の仕入先を探します。海外ブランドの公式サイトや、eBay, Alibabaなどの個人でも取引可能なサイトを当たります。いきなり正規購入するよりも、可能であればサンプルを少量取り寄せることが大事です。そうすることで相手企業の対応速度や、売り先に対する熱意、丁寧さも実感することができます。そうするうちに、信頼できる企業に出会えるかも知れません。

 貿易というと、よく知らない人でも「通関」「書類」などのキーワードが浮かび、個人で対応できるのか不安になる人も多いですが、個人での小口輸入は案外シンプルです。海外の販売者が商品を発送する時、インボイスや送り状を同封してくれますし、DHLやFedExといった輸送業者が税関の手続きも代行してくれます。最初は小さい商品の取引から始めてみると、流れ自体を掴むことが可能です。素人でも、まずは一回やってみることで実感として貿易の世界を垣間見ることが可能なのです。

 一度に大きな利益を得ることよりも、積み重ねるように経験を蓄積するのが貿易の世界です。興味や関心のある商品があれば、失敗してもいいスケールでまずトライしてみましょう!